タイトルのとおり、私的な意見ではあるが、実はこの組み合わせがストレスが一番溜まらない気がする。
(昔の記事の長文版です。)
少なくとも僕には。
勿論、子どもの有無、子どもの年齢、仕事に対する考え、趣味の有無、その他個人差があるので一概に言えないが、今の僕の現状を前提とすると、ベストな組み合わせと結論付けた。
『君は何をどう考えて、そういう結論を出したのだね?』
っと思われる読者もいるかもしれないので、脚色しながらではあるが、ちょっとご紹介。
あくまで僕の考えなので、そこはさらっと流してください。
(上記写真は炭酸飲料を飲んで、シュワシュワにビックリする娘の顔。本文とは関係ありません。)
【前提】
- 妻が仕事をもっている
- 子どもがいる
- 子どもの年齢が小学生低学年以下
- 僕自身が働くことは基本的に好き
- (妻の仕事で海外在住)
子どもと接する時間は大事?
僕自身サラリーマンでずっといたわけなので、その当時思っていたことを回顧すると・・・
子どもの保育園/幼稚園の朝夕の送り迎えは妻にお願いして、僕は朝から会社に、夜は子どもが寝る直前または就寝後に帰宅。それの繰り返し。
週末も出社することが多かった。というか、ほぼ土日は出社して適当に仕事。
ただ、土日にしなくてはいけない仕事があるのは確かだったが、心のどこかで育児から逃げている自分もいたのは事実。
端的に言えば、『子どもの可愛いなと思える表面的な”良い部分”だけをかじり取り、嫌な部分は妻に押し付けていた』のだ。
例えば、子どもの寝顔は可愛い。寝顔を見るのはいいけど、夜泣きは妻にお任せ!みたいな。
ただ、朝から夜中まで、働く中でふと思ったことがある。
このままでいいのかな?って。
自分自身の小学生時代などを振り返ると、子どもとべったり接することができるのって小学生低学年ぐらいまでだよなと。
ふと、会社の周りを見渡すと、みんな朝から晩まで働いている。早く会社からいなくなる上司も基本的には接待漬け。きっと帰宅するのは夜中だろう。子どもと接する時間は少ないと思う。個々の家庭のことだし、週末だけでも十分に接しているかもしれない。もしかすると、接しないほうがいいやって思う人もいるかもしれない。そこは分からない。
『自分は何が一番今したいことだろう。』、『何しておくのが後々後悔しないだろう。』って。
そして、子どもと接する時間を増やそうと決めた。
今しかできないことだし、僕の中で優先順位は一番高いと判断した。
(まぁとは言いつつも、なんだかんで、今でも妻に寝かしつけや夜泣き対応等、頼り切ってるところは多いのでなんとも言えないのですが・・・)
子どもを海外で育てたい!
これは賛否両論あると思う。
- 日本国籍なのに日本語が話せない子どもになったらどうするんだ?
- 中途半端な英語&日本語しか話せない子どもに育ったらどうするんだ?(所謂、セミリンガルってやつです)
- 思考言語は基本1つなので、物事を深く考える思考力を身につけるには1つの言語をしっかり学んだ上で他言語を学んだほうがいい等など。
- 海外の学校は経済的負担も大きい。
上記に加えて、色々な議論は重ねた。(子どもは議論に入ってないけど・・・)
なぜ海外に行きたいか?
とどのつまりは、『僕自身の自己満足(笑)』
- 子どもに異文化体験させたいなー。
- 子どもに英語話せるようになってほしいなー。
- 僕自身、できれば普通なら行かないようなところに行きたい&住んでみたいな。(途上国など)
などなど。
子育ての議論は正直、誰もが納得する1つの解はないし、そもそも正解なんてものはない。なんでもいい気がする。夫婦および子どもが納得していればなんでもいい。子どもが楽しそうならいいじゃん! 子どもが分からないうちに、親の我がままをやる! はっはっは!
海外に行って仕事はどうするの?
Answer: 『主夫』です。
サラリーマン/仕事をずっとやっていたほうが、経済的には老後含めても楽だよなー。
『ある種の保険』です。
途上国に行くことを決断するにあたって、ここのポイントが最後までネックだった。
途上国で金融/投資銀行の仕事ってあまりないよなー。
キャリアどうしようかなー。
不安だ。。。
たった10年程度のキャリアだけど、それなりに一歩一歩階段を昇ってきたと思う。
ガラガラポンっと崩れるわけではないけど、キャリアチェンジすること/無職になることは不安だった。
30代半ばになって、全く違う分野であれば、新卒同然であるわけで、今更、新卒のような仕事できるのか?
そもそも途上国で僕ができる仕事あるの? などなど。
でも思ったんです。面倒なこと考えるのやめようって。はい、完全な思考停止です。
まぁー、いっか。色々な仕事が世の中あるし、妻も家族もいるし、人生なんとかなるだろうって。全くもって他力本願です。
仕事辞めて、主夫として海外行くと両親などに伝えたら、
もちろん母親、祖母からは言われましたよ・・・
母親:『海外の大学まで出したのにねぇー。主夫になるなんて…』
祖母:『今までは順調だったのにねー。』
いいのいいの。100人いたら100通りの生き方あるって。
『そんなに心配するなら金をくれ。』
『同情するなら金をくれ』の名台詞、家なき子を思い出しました。
兼業主夫 with 面白い仕事って、思いのほか辛い
サラリーマンを辞めてから、海外に行くまで、『兼業主夫』として友人の会社を手伝っていた。
9時~17時の生活です。
この時期が一番精神的に辛かった。
なんで辛いか?
17時に帰宅しないといけないという縛りがきつい。
営業の仕事がしたくても、出張に行けない。接待も出来ない。
社内の仕事も面白い仕事はそれなりに転がっている。
でも17時には帰宅して子どもをお迎えに行かないといけない。
でも、17時に帰宅が決まっていると、どうしてもできる仕事に制限がある。
これはフラストレーション溜まる。
また、仕事だけしているときは長時間労働って大変だなと思う時があったけど、これはこれで辛い。
だって、仕事っていつ集中できるタイミングがくるか分からない。晩御飯食べて、ちょっと休憩した時や夕方ぐらいに急に集中力があがって、仕事モード全開になるときってある。
でも、17時に帰宅が決まっていると、朝から嫌でも集中力上げないと仕事が終わらない。でも毎日それは無理なので、夕方ぐらいに集中力高まるときもある。仕事したくても17時に帰らないといけない。
これは案外辛い。
この辛さはネットの記事としては色々みたことがあるけど、僕自身は経験してようやくわかりました。
子育ての辛いところの一側面です。
そうすると、帰宅後、ストレスでイライラする。毎日作る晩御飯もルーチンワークと化しているのでイライラするときもある(料理をするのは楽しい時もあるけど、急いで帰宅してきて、子どもが「飯はまだかー」と言うのにもイライラする)。
ちょっとしたことで、子どもに怒鳴り散らす。そして、子どもが委縮する。
そして、僕自身ストレス発散。と思いきや、その後、なんで子どもに当たり散らしたんだろうと反省し、嫌な気分に。負のスパイラルです。
ここでパートナー(夫/妻)の存在が大きくなるわけです。
同じシチュエーションで、イライラしていたとしても、同じ空間(家の中)にいてもらうだけで、精神的に安定するし、頼ることもできる。
実際に頼るかどうかは別として、頼ることができる存在がいるかいないかというのは大きな精神的安定をもたらしてくれます。(僕は頼りっきりですが・・・)
1.仕事をメインにする、2.兼業主夫、その両方経験した僕の意見では、それぞれ辛いことがあるのだけど仕事をメインにしてる方が、精神的にも体力的にも楽だなと思います。
だって、逃げ場はたくさんあるから。
主婦/主夫の逃げ場は限定的。
それが大きな違いかなと。
【余談ですが・・・】
この経験から考えさせられたのは、『シングルマザー』ってやっぱり大変だなと。
普通に考えれば、シングルマザーって大変だって皆分かってるかもしれない。
僕自身ネットで、『シングルマザーの貧困』とか『シングルマザーはつらい』とかいう系の記事を何本も読んだので、頭では理解していたつもり。
僕は経験してようやく少しだけ理解できた。(少しだけだけど)
改めて考えさせられるのは、パートナー無しで独りで育てるというのは、精神的にきついだろうなと。祖父母の十分なサポートがあれば別だが、実際に頼るかどうかは別として、『頼る人がいない』という状態は時間などの物理的な辛さが発生した際に、精神的に追い詰められる。更に、経済的に追い詰められると、精神的にも更に辛くなる。負の相乗効果により、トリプルパンチ以上になり、子どもにその負の感情/ストレスが向けられる可能性がある。
逃げ場がないって大変だ。
そして子どもも逃げ場がない。
母子家庭で色々事件とか起きているのをニュースでみる。以前の僕はこういう事件に対しては客観的/合理的な人間だった。不謹慎かもしれないが、今は少しだけど、こういう事件を起こす人の気持ちも分かる気がする。事件起こした人に対して理解・同情するのも変な話だけど。
専業主夫もある意味辛いぞ!
タイトルの通り、専業主婦/主夫ってのも辛いものです。
でもこれは他人それぞれだと思う。
僕自身はウガンダに到着してから、当面主夫をしていた。
朝から掃除/洗濯、子どもの送迎、晩御飯の準備。
子どもとの時間は大幅に増えた。当初予定したとおりだ。
子どもが学校から帰ってきてから、一緒に遊んだり、絵本を読んだりする時間も増えた。
一方で、子どもが学校に行っている間は、家にいることが多くなったので、ぼーっとしていることも多くなった。家にいるので、他人と会うことも多くない。
お昼は家でつくるか、優雅に外のカフェでランチ。
時間は余りに余っているから、今まで放置していたゲームを攻略したり、日本から持ってきた本を読み漁った。アフリカのサファリ事情に関してもネット検索しまくりで、かなり詳しくなった。ウガンダの野生保護センターに何度通って質問したことやら・・・。
ウガンダの国立公園に行った時に、ガイドの方々に何回声かけられたことやら。
『お、お前の顔、某国立公園で見たぞ。』by サファリのガイド
『おー、この前トム(サファリガイド)と一緒にサファリ行ってたよね。』by サファリのガイド
『また来てくれたのね。』by ホテルのおばちゃん
それなりに楽しい。
でも、こういう生活もそれはそれで飽きてくる。
企業で働いているときと主夫やっているときの大きな違いは、社会コミュニティーと疎遠になりがちなこと。
学問的に言えば、マズローの基本的欲求の社会的欲求と承認の欲求が満たされにくいことなのです。
ちなみにマズローの基本的欲求は以下のとおり。
1.
生理的欲求 (Physiological needs)
2.
安全の欲求 (Safety needs)
3.
社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
4.
承認(尊重)の欲求 (Esteem)
5.
自己実現の欲求 (Self-actualization)
『そんなの当たり前じゃん』って思われる読者もいるかもしれない。
そうなんです。考えれば至極当然のことなんだけど、経験してようやく理解できました。
仕事しなくてもいいから、暇つぶしというか、時間を有効に活用できる人にならないといけないと。もっと自由な時間を楽しめる人間にならないと、今後も人生詰まらないなと。
サラリーマンから仕事とったら何も残らないという人いるじゃないですか。
僕もそれに近いなと。
そんなとき、仕事のお誘いを受けました。
兼業主婦 with 楽な仕事/単純な仕事
これは想像していた以上に、子育て主夫には最強の組み合わせと思う。
当初仕事の内容を聞かされた時には、「うーん」と思ったのだが、日頃お世話になっている方からの依頼だったこと。それに加えて、「全く違う分野だし、新しいことは全て新鮮で学ぶことだらけ」という僕自身にもメリットは十分にあったので引き受けさせていただいた。
前述した『兼業主夫 with 楽しい仕事』だとフラストレーションが溜まると書いたが、楽な仕事、且つ、単純だから、仕事が終わり次第、さくっと仕事を切り上げて、帰社以降は仕事のことは考えなくて済む。フラストレーションは一切溜まらない。僕の同僚は僕の仕事スタイルをみて、フラストレーションは溜まっているかもしれないけど。
ただ、脳みそをほぼ使うことはないので、脳みそは更にペランぺランになる(笑)。
でも、今の僕にはこの働き方は心地良い。
子どもと遊ぶ時間もあり、マズローの欲求等も一部満たされ、充実感はある。
今の仕事の存在に感謝。
こういった生活も悪くないなと思った今日この頃でした。
最後に
世の中のエリートサラリーマン読者に告ぐ。
祖父祖母が近所にいれば話は別かもしれないが、専業および兼業主夫・主婦は想像以上に大変だぞってことを伝えたい。
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