明日から8月末まで夏休みとなります。
子ども達がウガンダにきて約1年半。今の学年に入ってから、もう1年が過ぎたのかと、時間が過ぎるのは早いなと改めて感じた今日この頃。
なんと8月の新学年から息子は小学生!
日本みたくランドセル買ったり、学校が変わったりするわけではないので、これと言って変わるわけではないのだけど、大きくなったなぁと親として思うわけです。
もっと自分に英語力があったらなぁ、子どもの頃から異文化に接していたらなぁと、自分が子どもだったらこういう環境で育ちたいなという環境づくりをしてみた。
つまり、
- 海外/途上国にきてみた
- インターナショナルスクールに子どもを通わせてみた
1年半というやや中途半端な時間軸ではあるものの、子どもの成長に関して簡潔に記録しておこうと思う。それ以外にも、思ったことを文章として残しておこうかと。
先ずは子どもの成長から。
1. やる気
日本の教育だったら違っていたとか、ここの教育だからこうなったとかの「たられば論」は正直分からない。日本でも同じように育っていたかもしれないし、もっと良くなっていかもしれないし、それは分からない。そもそも日本や海外で一括りには出来ない。ただ、英語があまり話せない時期に、みんなの前で挨拶する係りに立候補するなど、自発的に取り組んで行く姿を見ると、この学校にきて良い成長をしたなぁとしみじみと感じるのは確か。
最近は文章や算数も練習するようになった。毎日のように英語の発音練習をしている。
算数はたまに教えているのだが、結構難しい。どうやって教えていいものやら。小学校受験で子どもを教えていたA氏の奥さんとかすごいなぁと、感心してしまう。
この点がこの学校に入学して(海外にきて?)一番良かったなと思う点。
2. 英語力
これはインターナショナルスクールに入っていれば当たり前じゃないですか!?って話ですが、まぁそれでも息子/娘の成長に目を細めてしまう。
筆記はまだまだスペルミスも多いけども、色々と自分で文章を考えて書くようにもなってきた。
どうも、この発音はこの文字というかたちで幼児期は覚えるようなので、大人から見るとスペルミスでも、実はこの時期はこれでいいようだ。
会話はもう英語のみ。日本語は理解できるけど話せない(話さない?)状況。日本語話そうとすると、現在は片言の日本語です。僕は彼らが日本語を忘れないよう常に日本語で話しかけている。
ここからが難しいんだろうなと思う。英語力を伸ばしつつ、日本語も覚えていく。
先進国や一部の途上国であれば、日本語学校があるので、平日インターナショナルスクール、週末日本語学校というパターンがあったりするけども、我が家が行く場所に必ずしも日本語学校があるとは限らない。この点に関しては、セミリンガルにならないよう、言語力を伸ばしてあげるように今後頑張っていきたい。
出来ればアラビア語やフランス語も学ばせたいなぁと。。。
3. 多様な人種/文化
僕は三重県の片田舎で育ったので、外国人に触れ合う機会はあまりなかったように思う。子どもの頃、たまに名古屋に親と行くと、白人や黒人等の外国人を見ると、『おおぉ、外国人だ!』と思って、珍しいというか、普段見慣れないものが見られたという特別に気分になったものだ。
高校時代にアメリカにホームステイに行った時もそう。身近にはいない人種と接するだけで、不思議と特別な気分になった。
ポジティブでもネガティブでも無いのだが、この『特別な気分』って要らないなと思っていた。僕自身やはり英語力/言語の問題も大いにあるのだが、外国人の輪の中に飛び込んでいくのは躊躇することが多い。『飛び込む』という単語を使っている時点で、何か壁があるのだと思うが・・・。ただ、アジア人だから、白人だから、黒人だからっていうのは出来ればないほうがよいと。普段から色々な人種/文化と接することで、それが当たり前のような環境で子どもは育ってほしいなと。人種/文化分け隔てなく接してもらえるといいなと。
幸い、子ども達のクラスには色々な国籍の子どもが在籍している。でもウガンダという地理的な要因もあり、アフリカと欧米の子供たちが多く、アジア人は比較的少なめ。
近所の子供たちと毎日遊んでいるが、インド人、リビア人、スーダン人、ウガンダ人と、まぁ国籍多様。中には英語が話せない子もいる。このような環境下で、人種/言語隔てなく接してくれる子どもになってくれるといいなと。
ここまで良いことを話してきましたが、海外で育てることの弊害も恐らく多いのです。
1. 富裕層だけで群れる
『富裕層』というと語弊があるのですが、『生活にかなりゆとりのある家庭』のみで群れることになります。途上国のインターナショナルスクールに通う生徒は、親が国際機関、政府機関、大手民間企業または大手NGOに勤めていることが多いのです。ってかほとんどそう。車のナンバープレート見れば政府系プレートを付けているので一目瞭然。
途上国で貧困層が大半な中で、それなりにゆとりのある家庭のみで接することになる。『途上国にいるから途上国と同水準の暮らしをしろ!』とか、『途上国の人と日々接するべきだ!』なんてことは言いません。そんなの無理だから。
でもね、『週末に南アフリカに買い物行ってきます!』とか、『休暇はマダガスカルでバカンス』だというような裕福な家庭もそれなりにいるわけです。
田舎の公立小学校であれば、経済的にも学力的にも世の中の縮図となっているのだが、途上国の環境は東京の私立小学校と同じようなものかもしれない。これは日本にいても一緒だけど、学力面・衛生面等で途上国の現地校に入学させるのは不安が大きい。となると、『生活にかなりゆとりのある家庭』のみが通うインターナショナルスクールというオプションが妥当かなと思える。
このような環境で育つと、世間ずれした子どもになるんじゃないかという不安はあります。ただ一方で、これが途上国の現状だと現実を学ぶ機会でもあるのかなと。
このような環境下で途上国の現状というのを肌で学んでもらい、将来ウガンダに来てよかったと子どもに思ってもらえたらなとも。(どうせすっかり忘れてるんだろうけど。。。)
2. 日本語力
これはもう一定レベルまで落ちます(笑)。今現在の子ども達はどのような状況かというと、
リスニング:これはほぼ完ぺき。親が話し続ければ日本語を忘れることはないのだろうと。
スピーキング:全く喋りません。一部日本語だけど、ほぼ全部英語。
ライティング;日本にいるときと同じレベル。見本となるひらがなを見ながら書ける程度。
子どものアイデンティティという問題もあるけど、現時点においてそれはあまり気にしてない。
つらつらと書いてきたが、ウガンダにきてから約1年半での子どもの成長でした。もう少し掘り下げると、途上国で家族と過ごすものの悩みとしては『子どもの教育』がある。
細かいものまでを挙げるときりがないので、ざっくり大きな悩みとしては以下の3つ。
- 資金
- 仕事
- 期間
【前提】
・途上国でインターナショナルスクールに通う
・家族全員で途上国に住む
資金
インターナショナルスクールに通うとなると、1人当たり年間200-300万円の授業料がかかる(小学校以降)。2人になると年間400-600万円。日本人学校が無い途上国も多いので、必然とインターナショナルスクールとなる。
途上国で共働きが出来れば会社からの教育手当無しでもやっていけるかもだが、基本どちらかが働くことが多いと思うので、やはり会社からの教育手当が必要となるだろう。または、日本で既に大儲けしていて、上記学費なんて楽勝という家庭は例外だが。
仕事
先ほど挙げた資金を考慮すると、①国際機関、②政府機関又は③大手の民間企業等が候補にあがる。(ベンチャーや中小企業だと手厚い教育手当は期待できない。)国連等はほぼ授業料をカバーする教育手当が出ると聞く、日本の政府機関(大使館やJICA)も授業料の半分程度出るときくので、ここ当たりが良いのかもしれない。
期間
上記で述べた①~③の機関/企業に勤めたとしても、手厚い教育手当があるのも『外国人/エキスパット』として本国から赴任した場合のみ。そうすると必然的に2~3年を目途に違う国に移る/本国に帰る可能性がある。2~3年で移動すると子どもが転校することになる、本国に帰るとなると、教育手当等の諸々の手当てが出なくなり本国でインターナショナルスクールというのは金銭的に厳しい。
これらに加えて、日本語教育をどうしようかなどというのがある。
途上国での子育てとは上記3つの制約のもと、考えていかなければならないのが難しいところである。
今後をどうするかは決めてはいないが、子どもと接する時間が多い夏休み。自分自身への課題として、とりあえず子どもと算数等の特訓を始めてみることにした。

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