2015年4月14日火曜日

クイーンエリザベス国立公園

動物は好きですか?

一生に一回はやっておきたいこと/行っておきたい場所があるだろう。
僕にとってはエジプトのピラミッドであった。古代文明や歴史に興味があったので、エジプトは大学生になった時にすぐに旅行した。新婚旅行でも無理やり行き先に加えて訪問した。今でもエジプトは大好きな場所の一つである。

アフリカのサファリ/動物はというと、社会人になってもそんなに関心は高くなかった。ただ、子供が生まれてから、散歩がてらに行き始めた上野動物園の年間パスをフル活用するにつれ、動物への関心が高まっていった。 上野動物園は行きつくしたので、多摩動物園にも行ったことがある。多摩動物園は広くて面白い。正直、電車で行ってもかなり遠いが、上野動物園の10倍は楽しいと思う。広大な土地に様々な動物が飼育されている。動物の種類/動物ごとに割り当てられている面積も十分だ。動物の動きを十分に楽しむことができる。
伊豆のアニマルキングダムや千葉県の市原ぞうの国も十分に楽しい場所だ。
(そう言えば、北海道の旭山動物園は結局行かなかったなあ・・・)

動物園に加えて、サファリパークも何回か行った。山梨県の富士サファリパークも行ったし、山口県の秋吉台のサファリランドにも行った。各動物に割り当てられている場所、それに伴う動物の動き等、サファリパークは動物園と違った楽しみがある。特に、秋吉台のサファリランドは、観光客も少なく、ゆったりと動物を観察することができるので非常に楽しかった記憶がある。

子供が生まれる等、環境変われば関心も変わるもんである。
(「earth」のDVDは数えきれないぐらい観た。。)

ウガンダに来てからはサファリに行くチャンスを待っていた。そして先週末、念願のサファリに行くことが出来たので纏めてみました。

長文になりますが、お付き合いくださいませー。







基本情報

【訪問場所】

クイーンエリザベス国立公園

首都カンパラから、約420km、車で6時間程度のドライブである。
車で東京から三重県津市まで行くぐらいの距離。(わかりにくいか・・・)

下の写真にあるように、行きは青いラインで示した道を通り、帰りはグレーの道を通って帰ってきた。はっきり言って遠い。大変な道のりである。。。











【旅程】

410日: 朝7時出発 → 昼15時ぐらいに現地到着。 夕方サファリ。
411日: 朝630分からサファリ。15時からボートサファリ
412日: 朝9時出発。ゆっくりと各都市をドライブしながら帰宅。

日本からくるとなると1週間半ぐらいは休暇がないと体力的にきついかもしれない。

【ざっくり費用】

ガソリン代、宿泊費、食事代、サファリ代、帰宅後の洗車代などなど、旅行中に使った費用を全部ひっくるめて6万円程度。
サファリ代だけはどうしても値引きできない(3万円程度かかった)が、実は節約しようと思えば他にはあまりかからないのである。

【サファリの魅力】

動物園やサファリパークは飼育されている場所に行けばほぼ確実に見れる。一方、サファリの良いところでもあり、残念な点でもあるのが、見たい動物が見ることができるとは限らないところであろう。その不確実性が快楽・興奮・感動をもたらすのだろう。金を払えばコトを済ませることができる風俗ばっかり行ってる連中には理解しがたい興奮かも知れない。そういう奴らは確実に見ることができる動物園にでも行ってなさい!

クイーンエリザベス国立公園のBIG4と呼ばれる動物がいる。ライオン、バッファロー、象、ヒョウである。僕らは残念ながらヒョウを見ることはできなかった。あと、ライオンがハンティングしている現場を目撃することも今回はできなかった。
ちなみにキリンやサイはこの国立公園にはいない。

旅行中の厳選イベント9


1.    自然の中で暮らす動物

サファリでは、動物園やサファリパークでは見ることができないであろう光景がある。自然の厳しさだ。親が子を守る、仲間を助け合う、捕食者から身を守るために必死に生きている姿を目の前で見ることができたのは、心を打つものがあった。その光景を眺めている間は車の中の誰とも話さずに、何も考えることなく、じっと観察している自分がいた。

象の親子

親は子に寄り添い、子は親に寄り添う。先頭と最後は大きい象が見張り役として歩き、その間を小さい子象を囲むように大人の象が歩く。テレビで見たことがあったので、後で考えてみれば『そりゃそうだよな』と思うことも、目の前でみると感動するものである。人間も象も一緒だ。ついでにではあるが、カバの親子もべったり寄り添っていた。







ウガンダコープの親子&オス同士の決闘

授乳中のウガンダコープを発見した。子供が母親に寄り添ってゴクゴクと飲んでいる。母親が鳴き声を発して、もう一人の子を授乳のために呼ぶ。こういうやり取りも非常に見ていて楽しい。




オス同士が力比べの決闘をしている。角をぶつけ合うたびに、「コツコツ」という音が草原中に響き渡る。





 ウガンダコープ vs ライオン

夕方のサファリの最後にはライオンを発見した。ただ、ライオンは既に狩りの体制に入っていて、茂みで寝たふりをしている(サファリのガイドのお姉さん曰く、寝たふりをして、敵を油断させる作戦らしい)。
(見難いのですが、ウガンダコープのすぐ下にちょっとだけ写っているのですが、茂みにライオンが寝ております。それをウガンダコープが見ている構図です。)




それに気づいたウガンダコープはじっと見つめながら、「ピーピー」と警戒音を発して、周囲の仲間に注意喚起をしている。仲間のウガンダコープも写真に写っているウガンダコープから一定の距離を置いて、様子をじっと伺いながら、警戒音を発している。周辺にいるバッファローや他の動物もライオンの方をじっと眺めながら、警戒している。
ライオンが寝たふりをしているのを見つけてから、観察を始めて40分ぐらい経っただろうか。日没が近づいてきたので、残念ながら宿泊場所に帰ることになった。(ナイトサファリは申し込んでなかったのです)

翌朝、近くを通りかかると一体の死体が転がっていた。。。




サファリにくると草食動物はかなり多く見ることができる。ただ、ライオン等の肉食獣はかなりレアだ。見ることが出来ずに旅行を終える人もいるとか。正直僕自身も、草食動物を見るたびに、『また、草食動物かー』と思っていた。ただ、このライオンの気配を察したウガンダコープの動き、その仲間の動き、その他動物の動きを見て以降は、草食動物の表情や行動の違いがある程度分かるようになり、リラックスして草を食べている姿さえも楽しく観察できるようになった。

2.    やっぱり百獣の王「ライオン」

ライオンはレア動物だ。なかなか見ることはできない。見ることができずに帰っていく観光客も多々いるらしい。
『ウガンダコープ vs ライオン』のセクションで少し話したが、翌朝のサファリで前の日の夕方にライオンを見た場所に行ってみた。他の観光客も既に集まっており、みんなで観察をしていた。
20分ぐらいまっていると、茂みからライオンが出てくる出てくる。ガイド曰く、10頭ぐらい茂みには隠れているそうな。そのうち6-7頭ぐらいが順番に出てきた、
やっぱりかっこいい。歩く姿は王者そのものでございます。






ちなみに、下の写真のライオンはメスを思われるかもしれません、実はオスです。
オスライオンは2歳ぐらいになるまで、首周りに毛が生えてこないので、若い間はパッと見の見栄えでは性別が判断できないんだそうな。金玉がついてるかどうかで判断するようです。ちなみに若いライオンは腹回りに斑点があるようで、それで若いかどうかも判断できるとのこと。






かっこいいライオンも小便ぐらいしますわ。小便しているときは気の抜けたアホっぽい表情もします。愛くるしい顔ですわ。



3.    宿泊場所にも動物は現れる!

宿泊場所はケチって国立公園内の安いロッジを利用した。家族全員分で一泊2,500円程度だ。シャワーやトイレは部屋の外にある。部屋の中にはベッド2つと椅子、流し台があるのみ。
国立公園の中にあること、周りに動物の侵入を防ぐ柵もないので、イボイノシシなんかは普通に部屋の前を歩いています。暑いから木陰で眠ってますわ。








でも近くで観察したからわかったけど、足まげて食事するんですな。初めて見た。







ここまでは良かった。。。その夜、このロッジは自然をさらに満喫できる場所になることを知ることになった、

11時ぐらいに目覚めると、部屋の外で獣の音がする。


「ガサガサ、バリバリバリ」


部屋の横にある茂みを何者かが食べている音だ。

「ブルルルルルッ」

っと鳴き声がした。どこかで聞いた鳴き声だと思ったら、カバだ! すると、また鳴き声がした。


「パオォォォーーーン」


 はい、象でございます。間違いなく象です。ベッドの上から、部屋の外にカバや象が周辺にいることは把握できた。。。ちょっと外に行って見てみたい。でも、夜の野生動物は昼間より凶暴だから近づくなと言われたし。(ドラゴンクエストのモンスターみたいなもんです)。。正直怖い。部屋にはクッキーやバナナも置いてあるから、臭いで場所がばれているはずなので、部屋のカギを開けて、イノシシが突っ込んできても困るしねー。
それ以前に、蚊もブンブン部屋の中を飛んでいるので、蚊帳から出るのもマラリア感染リスクもある。
ということで、象の鳴き声を聞きつつ、再度就寝したのでした。


次の日部屋の近くを歩いてみたら、やっぱりありました象のフン。
象のフンってアイテムそう言えばドラクエにあったな。。。






4.    ドライブ中にも動物に遭遇

道中車を運転していると動物は普通に見ることが出来る。
これはこれで結構驚きあり、発見するのが楽しいもんである。

ドライブ中に横の茂みで発見したシマウマ、道路に居座るヒヒ。





5.    間近で見れる野生動物達

実際にどれぐらいの近さで見ることができるかというと、本当に車の前まで来てくれたり、こちらからそそーっと近づいていったりすれば、目の前で見ることができる。
実際、こんな感じ。結構近いでしょ。









6.    広大な大地/景色を眺める

自然を眺めるのも、気持ちが良い。緑たっぷりの森林の中に、動物が群れなしていたり、水浴びをしている。遠くからみるのも楽しい。
ランチで立ち寄ったレストランからの景色は最高に良かった。








7.    昆虫・鳥観察も楽しい

大型動物以外にも見所はあった。
実は個人的には結構興奮したのだが、蟻の大群を発見した、
何万、何十万という大量の蟻が、ロッジ周辺から湖に向かって行進をしている。これを見ているのは楽しい。大小の蟻がいて、よく見ると、一部の蟻は逆走していたり、大きい蟻が行軍の指揮をとっているようにも見える。
大きい蟻をよく見てみると、結構歯がしっかりしていて、噛まれたら痛そうだ。

あと、パン屑を運ぶ蟻。





前述のレストランでは鳥がたくさんいた、
綺麗だなーと思っていたが、レストランを去る際に見た光景は、カラスと同じ行動だった。




8.    北半球と南半球をまたぐ

サファリを終え、帰宅途中に国立公園内にある赤道のモニュメントにも立ち寄った。北半球と南半球に家族で別れ、1人は赤道直下に(笑)。写真をパシャリ。はいそんだけです。


9.    新鮮バナナは美味いぜ!

首都を離れて、国立公園に向かう途中、バナナのプランテーション農園を多数見かけた。甘くない調理用のバナナや日本でも売られるような甘いバナナ等が栽培されていた。西の方でとれるバナナが首都カンパラにくると聞いていたので、せっかくなので新鮮なバナナを食べてみようと買ってみた。甘い!美味い!・・・らしい。(写真の全部で60円程度。安い!)
買ったバナナは子供が全部食べてしまった。僕は一本も食べることはできなかった。残念。






しょうもない日記にお付き合いいただきましてありがとうございました。

今回の経験が子供たちの成長に大きく影響を及ぼすことを願いつつ、以上、国立公園からのレポートでした。



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